一人暮らし歴も10年以上あり、一通り人が一人で暮らす能力はそこそこ身につけてきたように感じます。
家事との付き合いも考えてみれば長いものです。
掃除は好きなので、気がついたら無心でどこかを磨いたり、掃除機かけたりして一日中過ごせます。
トイレ掃除はお風呂に入る前にして、すぐに自分も洗い流せるようにしています。
お風呂場では、ウタマロ君や、重曹で床を磨いています。入浴中なので全裸で必死に。
運動不足を感じたら、フローリングの雑巾掛けをしてきます。
洗濯も、きれいになるから気持ちが良いです。
たまに手洗いして、汚れた水を見た時の達成感…。
酸素系漂白剤(粉)をお湯で溶かして、タオルをとことん漂白することも好きです。
一方、なぜ料理が嫌なのか、色々調べて一番しっくりきたのが、「料理って、コスパが悪い」という誰かの言葉でした。
まさに!時間をかけて作っても、一瞬でなくなる。時間をかけてもそれ相応の対価を感じない。
食べるために作るが、それには準備も片付けも伴う…。
専業主婦を余儀なくされて2ヶ月が経った頃、本当に本当に嫌で嫌で仕方なくて、ちょっとおかしくなりそうな時に、その理由を考えてたどり着いた答えでした。
でも嫌でもやるしかない。
ならば向き合い方を変えるしかない。
なぜその考えに至ったか、経緯を整理したい。
感情を言葉で説明しようと試みて、嫌な理由と今後の対策をノートに書いて、夫にプレゼンしました。
その結果、コスパに見合うだけの努力しかしないことを心がけるようにしました。
まずは、極力料理に費やす時間を減らしています。目標15分、頑張れるときは30分くらいで作り上げるようにしました。
とにかく、キッチンに長居しない。
余計な情も時間もかけず、ひたすら作業です。
幸い、夫は文句を言わずに食べてくれるので助かっています。
料理人の土井先生曰く、「手数は減らす。材料は重ねない」そうです。
大根切っただけ、とか、きゅうり切っただけ、とか、素材の旨みを味わうには十分なのだと思います。
楽して食材がおいしくなるよう、とっておきの塩を探したり、今はそんなことが楽しいです。
随分あたたかくなり、やっとこさコタツとサヨナラしました。
ちょっとさみしくなりました。